NY原油先物が3日連続で上昇、92ドル台に到達 供給不安への警戒感が市場をけん引
2026年4月23日、ニューヨーク・マーカンタイル取引所における原油先物相場は、3日連続の上昇を記録しました。指標となる米国産標準油種(WTI)の6月渡し契約は、前日比で3.29ドル高となる1バレル=92.96ドルで取引を終え、92ドル台を堅調に維持しています。
ホルムズ海峡の封鎖と米イラン協議の不透明さが供給懸念を増幅
この上昇の背景には、ホルムズ海峡の封鎖状態が継続していることが大きく影響しています。同海峡は世界の原油供給の要衝であり、その封鎖は国際的なエネルギー市場に大きな波紋を広げています。
さらに、米国とイランの間で進められていた戦闘終結に向けた協議の再開が不透明な状況に陥っており、供給混乱が長期化する可能性への警戒感が強まっています。これにより、投資家の間で買い注文が優勢となり、価格の押し上げにつながりました。
イラン革命防衛隊による船舶拿捕で緊張が一段と高まる
22日には、イラン革命防衛隊が新たな動きを見せました。同隊は、事実上封鎖されているホルムズ海峡を許可なく航行したとして、船舶2隻を拿捕し、イラン領海に誘導したと発表しました。この出来事は、周辺海域における緊張を一段と高める結果となり、市場の不安心理にさらに拍車をかけています。
米軍によるイランの港湾封鎖が続く中でのこのような動きは、地域情勢の緊迫化を如実に示しており、エネルギー供給へのリスクが増大していることを市場に強く印象付けました。
今後の見通しと市場への影響
現在の状況を踏まえると、原油価格は以下の要因によって今後も変動が予想されます:
- ホルムズ海峡の封鎖が解除されるかどうか
- 米国とイランの協議が進展するか
- 地域の軍事緊張がさらに高まる可能性
- 世界的なエネルギー需要の動向
エネルギー市場は、地政学的リスクに敏感に反応しており、投資家は供給不安への警戒を強めながら、今後の動向を注視しています。このような不確実性が続く限り、原油価格の高騰圧力は持続する見込みです。



