福島第1原発2号機で炉心溶融内部を初調査 溶融核燃料取り出しへ前進
福島第1原発2号機で炉心溶融内部を初調査

福島第1原発2号機で炉心溶融内部を初めて直接調査

東京電力は2026年4月16日、福島第1原子力発電所2号機において、原子炉圧力容器の内部を直接調査する作業を実施したと発表しました。この調査は、炉心溶融(メルトダウン)を起こした1号機から3号機の中で、原子炉容器内を直接調べる初めての試みとなります。

配管経由で内部撮影と放射線量測定を実施

調査では、原子炉圧力容器の側面に設置されている配管からファイバースコープを挿入しました。これにより、炉心を囲む円筒形の隔壁(シュラウド)の外側部分の撮影に成功し、同時に放射線量の測定も行いました。東京電力の担当者は「配管を活用して内部を直接確認できたことは大きな成果である」と評価しています。

さらに、同様の手法を用いれば、1号機と3号機でも内部調査が可能になる見通しを示しました。得られた画像データや放射線量の情報は、今後の溶融核燃料(デブリ)の取り出し方法を検討する上で重要な基礎資料として活用される予定です。

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調査過程では一時的なトラブルも発生

今回の内部調査は4月14日に開始されましたが、作業中に予期せぬ問題が発生しました。原子炉圧力容器の外側にある原子炉格納容器の貫通部をファイバースコープが通過した後、装置が動かなくなる事態が生じたのです。

しかし、翌15日に強く押し込む操作を行ったところ、再び動き出すことが確認され、調査を継続することができました。この経験は、今後の同様の作業における技術的なノウハウとして蓄積されることになります。

福島第1原発の廃炉作業は、溶融核燃料の状態を正確に把握することが最大の課題の一つです。今回の調査は、その課題解決に向けた重要な一歩を踏み出したと言えるでしょう。東京電力は、引き続き安全を最優先に、廃炉作業を着実に進めていく方針です。

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