経済産業省は29日、4月のナフサ国内生産が前年同月比22.8%減の90万6660キロリットルだったと発表した。減少分はナフサ由来の化学製品の在庫を活用して補っており、同省は「必要量は十分に確保されている」と説明している。
背景と原因
石油統計速報で明らかになった。ホルムズ海峡の事実上の封鎖により、中東以外からの原油調達が増加。中東産原油を使用していたメーカーは、精製処理のトラブルを回避するため、施設を抑制的に稼働させたという。
ナフサの役割
ナフサは原油を精製して得られる石油製品で、プラスチックや塗料などの原料となる。政府はナフサ由来の石油製品について「年を越して供給が可能だ」(高市早苗首相)と強調しているが、企業からは調達不安の声が相次いでいる。
今後の見通し
経産省は在庫活用により当面の需給は安定するとみているが、中東情勢の長期化や原油調達の変化が今後の生産に影響を与える可能性がある。業界関係者は引き続き注視が必要と指摘している。



