熊本地震から10年、益城町の赤井城跡石垣が復旧 住民の奮闘で文化財が蘇る
熊本地震10年、赤井城跡石垣復旧 住民奮闘で文化財蘇る (10.04.2026)

熊本地震から10年、赤井城跡の石垣復旧が完了 住民の結束で文化財が再生

2016年4月に発生した熊本地震から10年を迎えるのを前に、地震で大きな被害を受けた益城町の赤井城跡において、復旧工事が完了した石垣や新調された日枝神社の鳥居などの竣工式が開催されました。地元の貴重な歴史的文化財を復活させようと、寄付金を募るなどして奮闘してきた住民ら約30人が参加し、喜びの瞬間を共有しました。

赤井城跡の歴史と地震による被害

赤井城跡は、約14万年前に噴火した赤井火山の丘に位置し、室町時代後期の1547年に、一帯を治めていた木山城主が地形を生かして木山城の支城を築城したと伝えられています。その後、約38年間存在したと考えられており、城跡の一部は町の重要文化財に指定されています。現在は、町内にある木山神宮の末社である日枝神社が鎮座しています。

熊本地震では、城跡の石垣が崩壊し、鳥居が傾くなど、深刻な被害が発生しました。地面に亀裂が入るなど、地域の歴史的遺産が危機にさらされました。

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住民の奮闘による復旧プロセス

地域住民らが復旧に向けて組織した建設委員会は、寄付金を集めるとともに、県や町からの補助金も活用して復旧工事を進めました。昨年11月から今年2月にかけて、長さ19.8メートル、高さ3.5メートルの石垣を対象に工事を実施。元々使われていた石を活用し、表面に赤土が付着している特徴を生かしながら、モルタルで補強するなどの工夫が施されました。

また、幅4.4メートル、高さ3.4メートルの鳥居は新調され、周辺の道路も舗装し直されました。これらの工事により、城跡の景観が大きく改善されました。

竣工式での喜びの声

3月27日に現地で行われた神事と式典では、地元の赤井区長を務める城本寿美夫さんが、地域住民の自宅再建を優先した結果、石垣などの復旧に時間がかかった経緯を振り返りました。城本さんは、「熊本地震からの10年は長かったが、完成して非常にうれしい。眺めも良いので、赤井以外の方にもぜひ訪れてほしい」と語り、復旧の喜びを強調しました。

丘のふもとに住む城本真澄さん(76歳)は、「被災後はブルーシートに覆われ、景色が一変してしまった。これまで地域で古里を守ってきたように、今後も城跡を守り続けていきたい」と力を込めて述べ、地域の結束と継承への思いを語りました。

復旧工事が完了した石垣と鳥居の前には、関係者たちが集まり、文化財の再生を祝うとともに、地震からの復興の歩みを確認し合いました。この取り組みは、地域コミュニティの力を示すとともに、歴史的遺産の重要性を再認識させる機会となりました。

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