弥生時代の大型建物跡、近畿最大級の規模で発見 滋賀・野洲市の遺跡で祭祀空間か
弥生時代の大型建物跡、近畿最大級 滋賀で発見

滋賀県野洲市の中畑・古里遺跡で、弥生時代中期末~後期初頭(紀元前後、約2千年前)とみられる大型掘立柱建物跡が見つかり、滋賀県文化財保護協会が4日、発表した。近畿地方で最大級の規模で、集落居住域から離れた位置に単独で立地していることなどから、「聖域的な祭祀空間」だったと考えられるという。

発掘調査の概要

県文化財保護協会などが、大型店舗の出店計画に先立ち、昨年12月から約9400平方メートルの土地を発掘調査した。その結果、短辺約7メートル、長辺約18メートルの長方形の建物跡が確認された。床面積は約126平方メートルで、柱穴の規模は短軸1.0~1.5メートル、長軸1.5~2.5メートルに及ぶ。柱穴内から出土した土器の特徴から、弥生中期末~後期初頭のものと推定された。

類似遺跡との比較

類似の建物では、弥生時代最大級とされる池上曽根遺跡(大阪府和泉市・泉大津市)の建物跡(面積約133平方メートル)に匹敵する大きさだ。また、柱穴に斜路が設けられている構造は、近接する伊勢遺跡(守山市)の弥生後期の大型建物と共通しており、その「祖型」と位置づけられるとしている。

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周辺遺跡との関連性

中畑・古里遺跡は、古代より神が宿ると言い伝えられてきた三上山(近江富士)や、日本最大の「大岩山銅鐸」が見つかった大岩山遺跡が近くにあり、この建物がこれらと関連している可能性も考えられるという。同志社大歴史資料館の若林邦彦教授は「建物の特殊性だけでなく弥生中期の祭祀空間のあり方を考える上でも重要」としている。

現地説明会の案内

現地説明会は6日午後1時半から開催される。問い合わせは滋賀県文化財保護協会(077・548・9780)へ。

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