民放キー局BS5社が4K放送から撤退へ 2027年1月に免許更新せず終了
民放キー局BS5社が4K放送撤退 2027年1月に終了

民放キー局BS5社が4K放送から完全撤退へ 2027年1月に免許更新せず終了決定

BS-TBSは4月15日、2027年1月に放送免許の期限を迎える4K放送について、免許を更新せずに放送を終了すると正式に発表しました。これにより、BSフジ、BSテレ東、BS日テレ、BS朝日と合わせた民放キー局のBS5社全てが4K放送からの撤退を決めたことになります。

普及進まず赤字続き 国策としての4K放送が頓挫

5社は2018年から2019年にかけて、高精細な映像コンテンツを視聴者に届けることを目的として4K放送をそれぞれ開始しました。しかし、当初の想定よりも普及が進まず、長期間にわたって赤字状態が継続していたことが背景にあります。業界関係者からは「国策の失敗」や「大金をドブに捨てた」といった本音も漏れ、経営的な圧迫が深刻化していました。

総務省の有識者会議からは、4Kコンテンツの制作や流通の継続を強く求められており、これを受けて5社は対応策を模索していました。その結果、今年の秋から、4Kで制作した番組をWOWOWの配信サービス「WOWOWオンデマンド」で無料配信する計画を立てています。これにより、4Kコンテンツそのものは存続させる方針です。

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家電量販店でのアピールも効果薄く 配信時代の潮流に押される

2018年11月には、東京都千代田区の家電量販店でBS4Kなどの放送開始をアピールするイベントが開催されるなど、初期には普及促進活動が活発に行われていました。しかし、Netflixをはじめとする動画配信サービスの台頭や、視聴者のメディア接触行動の変化により、従来型の放送モデルでは費用対効果が見込めなくなったことが撤退の決定的な要因となりました。

有識者会議では「費用の回収も不可能」との指摘もなされており、年間億単位の赤字が続いていた実態が浮き彫りになっています。識者からは「配信時代の放送」という新たな枠組みが求められる中で、リモコンのボタンに象徴される旧来の視聴形態からの転換が急務との見方も示されています。

今後の展開と視聴者への影響

4K放送そのものは終了しますが、WOWOWオンデマンドを通じた配信により、高画質コンテンツへのアクセスは維持される見込みです。これにより、視聴者は以下のような変化に対応することが予想されます。

  • 4K番組の視聴にはインターネット環境と対応デバイスが必要になる
  • WOWOWオンデマンドの利用登録(無料期間あり)が前提となる
  • 従来のBS放送とは異なる視聴体験への移行が促される

民放キー局5社のこの決定は、放送業界全体がデジタル化と配信サービスへの対応を迫られている現状を如実に反映したものと言えるでしょう。今後の動向から目が離せません。

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