福島・南相馬市でデザイン事務所「かふうデザイン」が事業開始
福島市出身で沖縄県から南相馬市に移住した有銘亜梨沙さん(39)は、2024年2月に同市でデザイン事務所「かふうデザイン」を立ち上げ、事業を本格的に開始した。有銘さんは「地域で頑張る事業者の魅力を届ける手助けがしたい」と意気込みを語っている。
国際協力からデザインへ 多様な経験を生かす
有銘さんは福島大学卒業後、国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊としてボツワナで自立支援などの活動に従事した。帰国後はJICA二本松や東邦銀行で勤務し、結婚を機に沖縄県に移住。そこでWEBデザイナーとしての経験を積んだ。
2024年、夫の転職に伴い南相馬市に移住した有銘さんは、地域のイベントなどに積極的に参加する中で、ある課題を感じたという。
「すてきなイベントや店があるのに、人が集まらなかったりしていることがありました。もっと多くの人にその魅力が伝わってほしいと思ったのです」
この思いから、自分に何ができるかを考えた結果、海外生活やJICA二本松での広報経験、そしてデザイナーとしての技術を生かせる道として、沖縄の同僚デザイナーとともにデザイン事務所の起業を決心した。
沖縄の言葉から名付けた「かふう」 地域の挑戦に寄り添う
県の起業支援金を活用して準備を進めた事務所の社名「かふう」は、沖縄の言葉で「いいこと」を意味する。有銘さんはこの名前に込めた思いを次のように語る。
「地域には挑戦する多くの事業者の方がいます。デザインを通じてその挑戦に寄り添い、良い方向に向かうよう後押ししたいと考えています」
事業内容は、顧客へのヒアリングで課題を整理し、伝わり方を考えながらデザインを構築すること。ロゴやチラシ、パンフレットなどの販促物、さらにはSNSを通じた発信やサポートが中心だ。
現在は、被災12市町村限定の応援企画「ふくしま12割」にも取り組み、地域の事業者を積極的に応援している。
将来はまちづくりデザインにも携わりたい
今後、福島国際研究教育機構(F-REI)の本格的な稼働により、多くの海外研究者らが訪れることが見込まれている。浪江町や南相馬市などでは、受け入れ環境の整備が一層必要になるだろう。
有銘さんは、自身の多様な経験を生かし、将来的な展望についても前向きに語る。
「将来的には、新しいまちづくりをデザインする仕事にも携わりたいと考えています。地域の活性化に貢献できるよう、これからも挑戦を続けていきます」
問い合わせは、かふうデザイン(電話090-8273-8670)まで。



