築100年の元商家がDIYでカフェ兼宿泊施設に生まれ変わる
広島県三原市で、観光振興をテーマに活動する地域おこし協力隊らが、西国街道沿いにある築約100年の元商家をDIYで改修し、4月7日にカフェ兼宿泊施設「NEGURA(ネグラ)」をオープンさせました。当面はカフェのみを運営し、5月から宿泊客の受け入れを開始する予定です。
元消防職員の店主が地域活性化に挑戦
店主の山下紘史さん(35歳)は広島市出身で、前職は広島空港の消防職員でした。観光振興の一助となることを目指して地域おこし協力隊を志願し、2024年6月に着任しました。昨年7月、空き家再生をテーマに活動していた三原市の元協力隊員で大工の四方諒さんから、かつて人形屋だったこの商家を紹介され、共同で改修プロジェクトに乗り出しました。
山下さんは「市内に泊まれる場所が足りない」という声を各地で聞き、カフェを備えた宿泊施設の構想を練りました。他の隊員やボランティアの協力を得ながら、朽ちた柱の入れ替えや合板の運搬など、通常3年はかかる作業をわずか8か月で完了させました。
地域交流を促進するユニークな施設設計
1階のカフェスペースには、廃校した小学校で使われていたグランドピアノを「ドレ・ミハラ♪」と名付けて設置し、ストリートピアノとして地域の人々が自由に演奏できるようにしました。また、地元住民の商品を並べる無人販売スペースも設けられています。
2階の宿泊施設は3室あり、1人1泊3,500円から利用可能です。長期滞在を想定し、各部屋にはシャワールーム、トイレ、洗面台が完備されています。前日までペンキ塗りを続けていた山下さんは、「やどり木のように、地域の人と観光客が交流する場になれば嬉しいです」と語りました。
このプロジェクトは、空き家問題の解決と観光資源の創出を同時に実現する取り組みとして注目を集めており、三原市の地域活性化に新たな風を吹き込むことが期待されています。



