水鏡に映る夕日と列車、大洗鹿島線沿線で田植えの季節
水鏡に映る夕日と列車、大洗鹿島線沿線で田植えの季節

水鏡に映る夕日と鉄道、大洗鹿島線沿線で田植えの季節

5月初旬の夕暮れ、茨城県水戸市の大洗鹿島線沿線では、水田に周囲の景色が映り込む「水鏡」を狙って多くの観光客や写真愛好家が訪れている。鹿島臨海鉄道の車両が夕日を浴びて走る姿が水面に映り込み、幻想的な景観を作り出している。

田植え最盛期の沿線風景

水戸市と鹿嶋市を結ぶ大洗鹿島線の沿線では、田植え作業が最盛期を迎えている。高架線路が水田に映り込む様子は、規則正しく並んだ橋脚が古代ギリシャの遺跡を連想させる。しかし、風が吹くと水面の景色は揺らいでしまう。この日は風が強く、列車の通過タイミングと風が弱まる瞬間を狙って撮影に挑んだ。

鹿島臨海鉄道によると、この「水鏡」は10年以上前からSNSやテレビ番組で取り上げられ、年々注目を集めている。大型連休中は特ににぎわいを見せ、観光客やカメラマンが絶えないという。

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地元農家の声

撮影中、地元の農家・山崎千正さん(83)が声をかけてくれた。「君も水鏡と鹿島臨海鉄道を撮っているの?連休中も多くのカメラマンが来たよ。今朝は特に美しく、思わず見ほれてしまったよ。」山崎さんはこの沿線で稲作に励む。「田植えの季節は農家にとって一年で最も忙しい時期。この風景に癒やされている場合ではないけどね。」そう話すと、農機具を抱えて家路を急いだ。その姿を見て、早朝の時間帯に撮影に来るべきだったと後悔した。

※掲載写真の購入希望者は、東京新聞フォトサービス(03-6910-2557、平日午前10時~午後5時)または東京新聞オフィシャルショップへ。

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