高知県の宿泊者数が5.7%減少、インバウンドは増加も日本人客が落ち込む
観光庁が公表した「宿泊旅行統計調査」の2025年年間速報値に基づき、四国運輸局が管内のデータをまとめた。四国4県の延べ宿泊者数は前年比0.1%増の1459万7440人となり、2年ぶりに前年を上回った。しかし、県別では徳島と香川が増加した一方、愛媛と高知では減少した。特に高知県は前年比5.7%減の275万4880人と、四国の中で最も減少幅が大きかった。
インバウンドは全県で増加、高知は3.6%増
外国人の延べ宿泊者数は四国全体で前年比24.1%増の206万6130人と好調だ。県別では、香川が23.4%増の111万9220人、愛媛が28.3%増の58万100人、徳島が32.6%増の23万300人、高知が3.6%増の13万6510人となった。アジア圏との定期便が好調に推移していることが要因とみられる。高知―台湾間では、タイガーエア台湾の定期チャーター便が週2回往復しており、県国際観光課によると、1月末までの平均搭乗率は93%に達している。
日本人宿泊者数は四国全体で3.0%減、高知は6.2%減
一方、日本人の延べ宿泊者数は四国全体で前年比3.0%減の1253万1310人にとどまった。徳島のみが2.3%増の241万8340人と前年を上回ったが、香川、愛媛、高知は前年割れとなった。高知県は6.2%減の261万8370人と、日本人客の減少が顕著だった。
客室稼働率は全県で上昇、高知は48.3%
四国全体の客室稼働率は前年比3.6ポイント増の54.9%で、全県でも前年を上回った。県別では、香川が6.7ポイント増の59.6%、愛媛が1.7ポイント増の56.9%、徳島が3.9ポイント増の52.5%、高知が1.9ポイント増の48.3%だった。
観光施策の効果と課題、2026年への展望
四国運輸局観光企画課によると、香川県で開催された瀬戸内国際芸術祭や、高知ゆかりのやなせたかし夫妻がモデルのNHK連続テレビ小説「あんぱん」の効果はあったと評価する。しかし、「大阪・関西万博が追い風にならず、むしろ客を取られたという声も聞こえてきた」と指摘。2026年については、国際情勢や物価高などの影響に注視する必要があるとしている。
高知県の観光業界は、インバウンドの増加を追い風にしながらも、日本人客の減少という課題に直面している。今後の対策として、国内外のマーケットへの積極的なアプローチや、地域独自の魅力の発信が求められそうだ。



