大阪府東大阪市と奈良県生駒市の飲食店計18店が、両市の間にそびえる生駒山にちなんだオリジナルかき氷を提供している。「いこま氷」と名付けた観光振興プロジェクトで、ユニークな食の体験をきっかけに、観光客らに同地域を周遊してもらう狙いだ。
生駒山ブランド推進協議会の取り組み
両市と両市の観光関連団体、近畿日本鉄道などでつくる「生駒山ブランド推進協議会」による取り組み。東大阪市によると、生駒山周辺には複数の観光スポットがあるが、周遊できる仕組み作りが十分ではなかったという。「ハイキングやまち歩きで生駒山を巡る際の『体験』の一つとして、かき氷を楽しんでもらいたい」と企画。昨年から試行的に進めてきたが、今年はSNSでの発信を強化し、店舗数も大幅に増やして本格始動させた。
参加店舗と特徴的なかき氷
参加店舗は東大阪側が6店舗、生駒側が12店舗で、各店が思い思いに「生駒山」を表現したこだわりのかき氷を用意している。
石切おでん すずや 石切神社前店
石切劔箭神社(東大阪市)の参道に店を構える老舗「石切おでん すずや 石切神社前店」では、注文ごとに点てる抹茶の緑色とテレビ塔に見立てた芋けんぴのトッピングで、大阪側からの景観を再現した「生駒山のかき氷」(税込み1500円)を提供する。「生駒の水」を感じてもらうため、仕上げには「上田酒造」(生駒市)の日本酒を客自身がかける。アルコールを含むため、20歳以上限定の「大人のかき氷」だ。同神社参道では、昭和の初め頃には多くの食堂などで夏にかき氷が提供されていたといい、店主の小西学さん(54)は「石切名物のおでんと合わせ、昔ながらの組み合わせを楽しんでほしい」と話す。
MERRIE MELBA
同神社参道でアイスなどを販売する「MERRIE MELBA(メリーメルバ)」では、山上の遊園地をイメージした「メリーローズ」(税込み980円)を考案。奈良県平群町産のイチゴ「古都華」と食用バラを使った鮮やかな赤色の自家製シロップに、カラフルなあられを散らし、「遊園地の明るくにぎやかな様子を表現した」という。口に運ぶと、ふわっと広がるバラの香りとイチゴの優しい甘さが味わえる。
今後の展望
生駒山ブランド推進協議会の担当者は「いこま氷をきっかけに生駒山を身近に感じてもらいたい。何度も足を運んでくれるファンが生まれればうれしい」と話す。「いこま氷」の参加店舗や提供メニューは特設ウェブサイトで紹介している。



