名古屋・覚王山日泰寺に新たな日本庭園が完成 通常非公開の空間を5月に特別公開
名古屋市千種区の覚王山日泰寺において、今月、新たな日本庭園が完成した。この庭園は通常非公開となっているが、5月18日に開催される特別見学会で一般に公開される予定だ。参加者募集が現在行われており、庭園の魅力を間近で体験できる貴重な機会となっている。
日本の原風景を再現した開放的な庭園
新しく完成した日本庭園は、茶室から眺められるように設計されており、日本の原風景である素朴な田園風景をイメージして造園された。巨石を寝かせるように配置した手法が特徴的で、開放感とおおらかな印象を与える空間となっている。コケで覆われた築山はなだらかな稜線を描き、訪れる人々に安らぎと落ち着きを提供することを目指している。
庭園にはモミジや竹、山桜など伝統的な木々が植えられており、季節ごとに変化する彩りを楽しむことができる。代表役員の村上圓竜さんは「石や木が威張っている庭ではなく、子どもの頃に見た素朴な田園風景のような庭を造りたかった」と語り、市民の皆さんに楽しんでもらいたいという願いを込めている。
歴史的茶室との調和を考慮した造園
日泰寺は2024年、東海地方の茶人「森川如春庵」の別邸だった江戸初期の庄屋住宅「田舎家」を移築し、茶室「覚春庵」と命名した経緯がある。さらに、すぐ隣には江戸中期の茶室「草結庵」(県指定文化財)が存在することから、これらの歴史的建造物と調和する庭園の整備が進められてきた。
今回完成した庭園は、こうした茶室から眺められることを前提に設計されており、茶道の精神と自然の美しさが融合した空間を創出している。訪れた人がのんびりと落ち着き、心を自由にできる場所としての役割が期待されている。
5月18日に特別見学会を開催 参加者を募集中
中日文化センターは5月18日、日泰寺において庭園見学会を開催する。開催時間は午前10時から11時半までで、参加費は3300円となっている。呈茶は行われないが、日本画家高山辰雄さんの作品も同時に見学できる予定だ。
事前予約が必要で、定員は150人、先着順での受付となる。申し込みは中日文化センター栄(電話番号:0120-53-8164)まで問い合わせが必要だ。この見学会は通常非公開の庭園を一般に公開する貴重な機会であり、日本庭園の魅力を深く理解できる内容となっている。
日泰寺の新たな日本庭園は、伝統的な造園技術と現代的な感性が融合した空間として、名古屋の文化遺産に新たな価値を加える存在となりそうだ。



