世界遺産・青岸渡寺で開山祭 約1600年前の開祖をしのぶ
和歌山県那智勝浦町の世界遺産・那智山青岸渡寺で12日、開祖の裸形上人をしのぶ開山祭が営まれた。本尊の「如意輪観世音菩薩」が開帳され、茶道表千家流音無会による献茶が行われた。
約1600年前にインドから渡来した開祖
寺の伝承によると、裸形上人は約1600年前にインドから渡来し、那智の滝で修行を積んで青岸渡寺を開山したとされる。この日は本堂で地元の茶道表千家流音無会が茶をたて、高木亮英住職(76)の読経に合わせて約100人の参拝者が静かに手を合わせた。
西国三十三所の第1番札所として知られる寺院
青岸渡寺は西国三十三所の第1番札所として広く知られ、国の重要文化財に指定されている本堂は豊臣秀吉の命により弟の秀長が再建した歴史的な建造物だ。寺院は那智の滝に隣接し、自然と信仰が調和する聖地として国内外から多くの参拝客を集めている。
高木住職「思いやりの心が大切」
高木住職は祭典後、「近年は各国から多様な参拝客が訪れるようになった。紛争の絶えない現代世界において、思いやりの心が何よりも大切だ。本尊に世界の平和と人々の安寧を祈った」と語った。開山祭は毎年この時期に行われ、地域の伝統文化を継承する重要な行事として定着している。



