福島県喜多方市のメグスリノキ巨木、県指定天然記念物への答申が決定
福島県文化財保護審議会は10日、喜多方市に生育する「杓子ケ入のメグスリノキ」を、県指定史跡名勝天然記念物に新たに指定するよう、鈴木竜次教育長に正式に答申しました。この答申を受け、県教育委員会は17日の定例会で最終決定を行い、今月下旬以降に指定される見通しです。
樹齢350年、日本最大級のメグスリノキとして評価
審議会によると、杓子ケ入のメグスリノキは、樹齢約350年と推定される歴史的な巨木です。具体的なサイズは以下の通りです。
- 高さ:20.3メートル
- 幹周り:4.3メートル
この幹周りの数値は、メグスリノキとしては日本最大を誇り、全国的にも自生個体が少ない中で、特に貴重な存在とされています。メグスリノキは一般に巨木の報告例が稀であり、この発見は植物学的に大きな意義を持ちます。
雄国山麓に根付く地域のシンボル
杓子ケ入のメグスリノキは、標高約650メートルの雄国山麓の中腹に生息しています。長年にわたり、この巨木は以下の役割を果たしてきました。
- 山仕事を行う地域住民の目印として利用されてきた。
- 登山者にとっての憩いの場として親しまれている。
このように、地域社会との深い関わりが評価され、文化的・歴史的価値が認められました。
審議会の評価と今後の展望
審議会は、このメグスリノキを「国内でも有数の巨木として貴重な存在であり、地域住民との結びつきが強く、植物学的にも極めて重要」と位置付けました。答申書は、審議会の鈴木俊行会長が県庁で鈴木教育長に直接手渡され、正式な手続きが進められています。
指定後は、より一層の保護活動が期待され、地域の観光資源としても活用される可能性があります。福島県の自然遺産として、後世に伝えていく取り組みが注目されます。



