醍醐寺の豊太閤花見行列、今春は開催見送り 桜の開花早まり費用高騰で見直し
醍醐寺の豊太閤花見行列、今春は開催見送り

醍醐寺の豊太閤花見行列、今春の開催を中止へ

京都市伏見区の醍醐寺は、豊臣秀吉が催した「醍醐の花見」を再現する恒例行事「豊太閤花見行列」の今春の開催を見送ると発表しました。寺側は「費用面や開催時期を見直し、より良い方向で開催できるよう検討を進めたい」と説明しています。

秀吉の故事にちなむ伝統行事

この行事は、豊臣秀吉が1598年に息子の秀頼や正室の北政所ら親族、家臣ら総勢約1300人と醍醐で花見をしたという故事にちなんでいます。1960年から例年4月の第2日曜に開催され、秀吉役には経済人や文化人が担当。松下電器産業(現パナソニックホールディングス)の創業者・松下幸之助氏が務めたこともありました。

環境変化が開催に影響

しかし近年、以下のような課題が浮上しています:

  • 桜の開花が早まり、開催時期に葉桜だった年が増加
  • 安全対策や備品の費用が高騰している

こうした環境の変化を受け、寺は行列を一度中止し、開催方法を見直す必要があると判断しました。昨年の花見行列では、秀吉役などに扮した参加者が境内を練り歩く様子が見られましたが、今春はその光景が途絶えることになります。

醍醐寺は、伝統を継承しつつ、現代の状況に適した形で行事を再構築することを目指しています。今後の開催については、検討を重ねた上で改めて発表される見込みです。