修験道の聖地の祈りと美を一堂に
修験道の聖地として知られる奈良の吉野・大峯の歴史と信仰をたどる特別展「神仏の山 吉野・大峯―蔵王権現に捧げた祈りと美―」が10日、奈良市の奈良国立博物館で開幕しました。雄大な自然の中で育まれた人々の祈りが生み出した像や経典が展示され、来場者はその神秘的な世界に引き込まれています。
国宝16件を含む167点の貴重な展示品
会期中は、国宝16件、重要文化財38件を含む計167件の貴重な文化財が展示されます。特に注目されるのは、女人禁制の山上ヶ岳山頂に立つ大峯山寺(奈良県天川村)本堂の秘仏本尊と、ともにまつられた「蔵王権現立像」5体(平安~鎌倉時代)が一堂に並ぶ点です。これらは通常は公開されない秘仏であり、この特別展で初めて一般公開される貴重な機会となっています。
来場者の感動と作り手の思い
展示会場では、東京都国分寺市から訪れた61歳の男性が「一つ一つの像の表情や衣に異なる特徴が表れていて、作り手の思いや信仰を強く感じました。その力強さに圧倒されました」と感想を語りました。この言葉は、展示品が単なる美術品ではなく、深い信仰心と技術の結晶であることを物語っています。
特別展は6月7日まで開催され、月曜日は休館となります(ただし、4月27日と5月4日は開館)。この機会に、吉野・大峯の神仏の山が育んだ祈りと美の世界を堪能してみてはいかがでしょうか。



