チェルノブイリ事故40年 高校生が演劇で伝える記憶 中野区で25、26日上演
チェルノブイリ事故40年 高校生演劇が中野区で上演 (18.04.2026)

チェルノブイリ事故40年 高校生が演劇で伝える記憶 中野区で25、26日上演

1986年4月26日に旧ソ連のチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所で史上最悪の爆発事故が発生してから、今年で40年の節目を迎える。この歴史的な事故の記憶を若い世代が継承しようと、長野県立松本県ケ丘高校の演劇部が特別公演を開催する。25日と26日の両日、東京都中野区東中野4丁目のポレポレ坐ビル7階にあるありかHoleで、事故を題材にした演劇が上演される予定だ。

高校生の想像力で描く事故の実相

演劇部が披露するのは、顧問の日下部英司さんが執筆した「お前に自転車の乗り方を~チェルノブイリ1986~」という作品である。物語の中心には、主人公サーシャが登場する。サーシャは、事故の消火活動に駆り出されたまま行方知れずとなった消防士の父親を探し求める。その過程で、事故直後の混乱や当時の社会情勢に直面していく様子が描かれる。

遠い国で起きた、異なる世代の出来事であるからこそ、高校生ならではの新鮮な想像力と感性で語り継ぐことができると、演劇部は考えている。この作品は、今夏に秋田県大館市で開催される全国高等学校総合文化祭への出場も決定しており、高い評価を受けていることが窺える。

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NPO法人が主催 入場無料で各日20人限定

今回の公演を主催するのは、認定NPO法人「日本チェルノブイリ連帯基金」である。同法人は1991年からウクライナやベラルーシの原発事故被災地で医療支援などを続けてきた実績を持つ。事務局長の神谷さだ子さんは「空気感をしっかりと作り上げた本当に素晴らしい演劇です。ぜひ多くの方に観ていただきたい」と熱く語る。

公演は入場無料で実施されるが、各日20人という限定人数となっている。申し込みは同NPO法人(電話0263-46-4218)まで直接連絡が必要だ。この機会に、高校生たちが紡ぎ出すチェルノブイリの記憶に触れてみてはいかがだろうか。

関連イベントも同時開催 映画館で特集上映

さらに、同じビルの地下にある映画館「ポレポレ東中野」では、25日から5月1日まで、チェルノブイリ事故から40年を記念した特集上映が行われる。演劇公演と合わせて、事故の歴史と教訓を多角的に振り返る貴重な機会となるだろう。

チェルノブイリ事故は、原子力の危険性と安全対策の重要性を世界に突きつけた重大な事件である。40年という時を経て、高校生たちがその記憶を演劇という形で現代に蘇らせる意義は計り知れない。中野区での公演が、新たな世代への記憶継承の一歩となることを期待したい。

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