スノーボード競技を愛し、オリンピックという舞台に魅了され続けた竹内智香さん(42)(広島ガス)が、2月のミラノ・コルティナ冬季五輪を最後に現役を退いた。その後、広島市内で記者会見を開き、約30年にわたる競技人生を振り返った。竹内さんは、広島から支えてくれた多くの人々に向けて「温かい応援のおかげでここまで頑張ってこられた」と感謝の意を表した。
7大会連続出場の偉業
竹内さんは北海道出身。2002年のソルトレークシティー五輪で初めて五輪の舞台に立ち、その後ミラノ・コルティナ五輪まで7大会連続で出場を果たした。冬季五輪に最多連続出場した女子選手として、ギネス世界記録にも認定されている。会見では、その認定証も手に披露した。
競技を支えた五輪への憧れ
竹内さんは、競技を長く続ける原動力として五輪への憧れを挙げた。「子どもの頃に見たオリンピアンやメダリストの印象が強く、そこに憧れられる夢舞台があった」と語る。一方で、前十字靱帯断裂の手術など苦しい時期も経験した。会見で最も印象に残る出来事を問われると、迷わず2014年ソチ五輪での銀メダル獲得を挙げ、「出場回数を重ねるほどメダルの難しさを実感した」とその重みをかみ締めた。
広島との深い縁
竹内さんは広島ガスに所属し、世界で戦ってきた。広島は故郷の北海道、トレーニング拠点のスイスと並ぶ「三つのルーツ」の一つだという。広島には親戚が住み、運転免許も尾道の教習所で取得した。また、地域の観光大使としてPRにも貢献。竹内さんは「お好み焼きやレモンなど広島の食べ物に惹かれた。北海道とは違う気候や街並み、歴史に魅力を感じた」と語る。
今後の活動
竹内さんは今後も広島ガスに所属し、同社の「キャリア教育 未来を拓く教室」で中学生向けの講義など地域貢献活動を行う予定だ。会見の最後に竹内さんは「競技を続けられる環境は、応援してくれる方がいて初めて成立する。選手としてこの期間を全うできたことに感謝の気持ちでいっぱいです」と述べ、支えてくれた全ての人に感謝を伝えた。



