千葉ロッテマリーンズの本拠地であるZOZOマリンスタジアム(千葉市美浜区)の移転先での建て替えについて、千葉市は2日午後3時に記者会見を開き、屋根付きのドーム型とするか、現状と同じ屋外型とするかの検討結果を公表する。
マリンの特徴的な風とドラマ
マリンスタジアムは東京湾から吹く強い海風が特徴で、これまで数々のドラマを生んできた。選手が簡単なフライを落球する場面や、三振記録が樹立されるなど、風が試合に大きな影響を与えてきた。もしドーム化されれば、風に慣れたロッテの選手にとってはホームアドバンテージが失われる可能性もある。
新球場の基本構想
千葉市は2024年5月、マリンの老朽化に伴い、近隣の幕張メッセ駐車場に移転して新球場を建設する構想案を示した。それによると、新球場は現状と同じ屋外型で、収容人数は約3万3000人。2034年の開業を目指すとされた。観客席上部には日よけや雨よけの屋根を設置し、宿泊施設や商業施設を併設するボールパーク化が検討されている。概算事業費は約650億円と試算された。
また、現在のマリンは最寄りのJR海浜幕張駅から徒歩15分ほどかかるが、新球場は幕張豊砂駅から徒歩約6分と大幅に短縮される。
ドーム化の課題
一方、球団からはドーム化の要望が出ていたほか、ファンからも猛暑対策としてドーム化を求める声が上がっていた。しかし、ドーム化には初期費用だけで800億円から1000億円以上かかると試算され、これまで見送られてきた。千葉市は2024年11月に改めてドーム化の可能性を再検討すると発表。最近の資材高騰もあり、ドーム化すれば事業費がさらに膨らむ恐れがある。
マリンの歴史的記録
マリンスタジアムは、風の影響で変化球が曲がりやすく、三振が出やすい球場として知られる。1995年にはオリックスの野田浩司投手が1試合19奪三振の日本記録を達成。2022年には当時ロッテの佐々木朗希投手(現ドジャース)が同じく19奪三振に加え、13者連続奪三振の日本記録と完全試合を達成している。
千葉市の発表は、球場の未来を左右する重要な決断となる。ドーム化か屋外型か、その結果が注目される。



