旭川志峯が春季北海道高校野球で初優勝、クラーク記念国際の猛追及ばず
旭川志峯が春季北海道高校野球で初優勝

第65回春季北海道高校野球大会は5月31日、札幌市東区のモエレ沼公園野球場で決勝が行われ、昨夏に北北海道代表として甲子園に出場した旭川志峯が、クラーク記念国際を8対5で破り、初優勝を果たした。この勝利で、夏の大会に向けて大きな弾みをつけた。

試合の流れ

旭川志峯は1点を追う4回、平野晃生選手(3年)の二塁打をきっかけに、相手の失策で同点に追いついた。さらに無死二、三塁の好機で、武内和希選手(1年)の適時打で勝ち越しに成功。その後も中村寧央選手(3年)の本塁打が飛び出すなど、この回に一挙6得点を挙げ、試合の主導権を握った。一方、クラーク記念国際は8回以降、8安打を集中して4点を返す猛攻を見せたが、序盤の大量失点が響き、逆転には至らなかった。

中村選手の一発

旭川志峯の3番打者・中村寧央選手は、4回の打席で山本博幸監督から「この回で決めろ」との指示を受け、「絶対に打つ」と覚悟を決めて打席に立った。思い切り振り抜いたバットは快音を残し、打球は右翼フェンスを越える高校初の本塁打となった。喜びがこみ上げ、ホームイン後は仲間とタッチを交わした。

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今春から3番を任され、打線の中軸としての自覚が芽生えた中村選手。この日は4回の本塁打に加え、6回にも適時打を放つなど、全道初優勝に大きく貢献した。「ここから本番の夏に向けて準備する」と、チームの2年連続甲子園出場に向けて気を引き締めている。

クラーク記念国際の主将・牛田選手

クラーク記念国際の主将・牛田健心選手(3年)は、昨夏の北北海道大会準々決勝で、2点を追う9回二死満塁の好機で打席に立ちながら一打が出ず、最後の打者となった苦い経験を持つ。「自分が先輩の夏を終わらせてしまった」とその場で泣き崩れ、その時の写真を自身のSNSアカウントの画像に設定し、悔しさを忘れないようにしている。

主将としてチームに呼びかけてきたのは「執念」という言葉。練習では捕球が難しいボールにも飛び込んで追いかける姿勢を大切にし、「1個ゴミを拾ったら、1本ヒットが打てる」と仲間と共にグラウンドのゴミ拾いを続けてきた。「1勝にこだわりたい」とチームを引っ張る存在だ。

決勝では中盤に大量失点し、最大7点差がついたが、「気持ちは絶対に切らさないぞ」と仲間を鼓舞し続けた。すると終盤、打線が奮起して4点を返した。敗れたものの、夏に向けての課題は明確になった。「相手に点を取られても取り返せる、動揺しない打撃力をつけていく」と、昨夏の雪辱に向けて一歩前進したと語った。

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