ナチス政権下の五輪ポスター使用Tシャツ販売で批判 IOCは「歴史は書き換えられない」と認識
ナチス政権下五輪ポスターTシャツ販売で批判 IOCは問題ないと認識 (15.02.2026)

ナチス政権下の五輪ポスター使用Tシャツ販売で批判の声

英BBC放送(電子版)などが2026年2月15日までに報じたところによると、ナチス政権下のドイツで開催された1936年ベルリン夏季オリンピックのポスターをあしらったTシャツが、五輪公式オンラインショップで販売されていたことが明らかになりました。この販売に対して、国際的な批判の声が上がっています。

販売状況とIOCの対応

問題のTシャツは現在、在庫切れとなっていると伝えられています。国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・アダムス広報部長は、同日にイタリアのミラノ・コルティナで開催されている2026年冬季五輪の定例記者会見でこの件について言及しました。

アダムス部長は「(五輪が開催されたという)歴史を書き換えることはできない」と述べ、このTシャツ販売について問題ないとの認識を示しました。この発言は、歴史的事実を否定せず、オリンピックの歴史的記録として扱う姿勢を強調したものと解釈されています。

背景と社会的反応

1936年ベルリン五輪は、アドルフ・ヒトラー率いるナチス政権下で開催された大会であり、政治的プロパガンダとして利用された歴史があります。このため、そのポスターを商品化することに対しては、歴史的記憶の軽視や不適切な商業化を懸念する声が複数のメディアや人権団体から上がっています。

批判的な意見では、ナチス政権の負の遺産を想起させる素材をオリンピック公式商品として販売することは、スポーツの平和的な理念に反する可能性があると指摘されています。一方で、IOCの立場は、歴史的事実を隠蔽せず、教育的な観点から扱うべきだという考えに基づいているようです。

この問題は、オリンピック関連商品の販売における倫理的ガイドラインの見直しを求める議論を引き起こす可能性があります。今後の対応として、IOCが類似のケースに対してどのような方針を取るかが注目されます。