ミラノ・コルティナパラリンピック開幕、旗手スノーボード小須田潤太がミリ単位の義足調整で2冠を誓う
パラリンピック開幕、小須田潤太が義足調整で2冠を誓う

ミラノ・コルティナパラリンピックが開幕、旗手小須田潤太がメダル獲得へ強い覚悟

障害者スポーツの祭典、第14回冬季パラリンピックのミラノ・コルティナ大会が6日、イタリアで開幕しました。イタリアでの冬季パラリンピック開催は、2006年トリノ大会以来20年ぶり2度目となります。2月のミラノ・コルティナオリンピックと同様に分散開催が採用され、ミラノなど三つの会場群に分かれて15日まで実施されます。

開会式は世界遺産の円形闘技場で、過去最多の参加国・地域

開会式は6日午後8時(日本時間7日午前4時)から、世界遺産にも登録されているベローナの円形闘技場で行われました。冬季パラリンピックは1976年の第1回大会から50年の節目を迎え、過去最多となる55の国・地域から選手600人以上が出場予定で、6競技79種目で競います。日本は自国開催の1998年長野大会を除き、海外の冬季大会では過去最多となる44選手が全6競技に参加します。

ベローナでの開会式では、翌日からの試合を考慮し、開催国イタリアを除いて各国・地域の会場参加者は選手、役員それぞれ2人までの措置が取られました。しかし、長距離移動を避けるため、会場参加を取りやめる国・地域が相次ぎました。代わりに会場では各国選手団の映像が放映され、日本の旗手を務めたスノーボードの小須田潤太選手(35)も映像で「参加」し、開会式を盛り上げました。

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小須田潤太選手、事故から競技の道へ、メダルへの強い決意

小須田選手は旗手の大役について、「『勝て』という強いメッセージだと受け止めている」と語り、覚悟を持ってこの日を迎えました。彼の歩みは、21歳で引っ越し業者として働いていた時に交通事故に遭い、右脚を切断したことから始まります。当初は夢や目標もなく漫然と生きていましたが、障害を負っても落ち込まず、淡々と毎日を過ごしていました。

転機は事故から3年後に訪れました。日本の義足陸上選手で初めてパラメダリストとなった山本篤さん(43)が講師を務めた競技用義足の体験会に参加したのです。軽い気持ちで参加したものの、久しぶりに走って風を感じ、「すごく楽しかった」と感動。山本さんのさっそうと走る姿に憧れ、競技の道に進むことを決意しました。

スノーボードを始めたのは2018年。山本さんが国内の障害者スノーボード大会で優勝したと聞き、「目標の人がやっているなら自分もやってみよう」と挑戦しました。夏季は2021年東京大会、冬季は2022年北京大会に出場しましたが、表彰台に届かず、「本気でメダルがほしい」とスノーボード一本に絞りました。

ミリ単位の義足調整で世界選手権優勝、今大会で2冠を目指す

小須田選手は体幹や筋力の強化に取り組み、義足の調整にミリ単位でこだわるようになりました。その努力が実り、2025年の世界選手権では初優勝を果たしました。今大会ではスノーボードクロスとバンクドスラロームの2種目で2冠を目指しており、「目標はぶらさずやりきりたい」と決意を語っています。

日本のパラリンピック選手団は、過去最多の44選手が全6競技に参加し、メダル獲得に向けて意欲を燃やしています。小須田選手の活躍に注目が集まる中、ミラノ・コルティナパラリンピックは熱戦が続く見込みです。

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