将棋連盟、編入試験制度を拡充へ
日本将棋連盟(東京都渋谷区)は20日、公式戦に出場して棋士編入試験を受ける資格を3回獲得した場合、プロの四段とする新たな制度案を発表しました。この案は6月5日に開催される通常総会で審議され、過半数の賛成を得れば可決されます。可決されれば、アマチュアや女流棋士にとってプロ棋士への道が大きく広がることになります。
受験資格と新制度の詳細
編入試験の受験資格を得るには、プロ公式戦に出場し、直近の成績で10勝以上かつ勝率6割5分以上を達成する必要があります。これまで編入試験は2回まで受験可能でしたが、新制度では3回目の受験資格を得た時点で自動的にプロ四段に昇段する仕組みです。
注目されるのは、福間香奈五冠(34歳)です。彼女はこれまでに2度の棋士編入試験を受験しましたが、いずれも不合格となっています。しかし、あと1回受験資格を得れば、女性として初めて棋士になる可能性があります。福間五冠は女流棋士として活躍しており、今回の制度改正が実現すれば、彼女の棋士入りが現実味を帯びてきます。
将棋界のプロ制度
将棋のプロには棋士と女流棋士の2つの区分があり、それぞれ制度が異なります。従来、棋士になるためには養成機関である奨励会を突破するか、編入試験に合格することが条件でした。しかし、昨年から新たな制度が加えられ、女流タイトル「白玲」を通算5期獲得した場合にも棋士に編入できるようになりました。
今回の3回受験資格獲得によるプロ四段昇段案は、さらに門戸を広げるものです。将棋連盟は、多様な才能をプロの世界に迎え入れることで、将棋界の活性化を目指しています。
今後の展望
総会での可決が確実視されており、新制度の導入は目前です。アマチュアトップクラスの選手や女流棋士にとって、プロ棋士への夢が現実のものとなる可能性が高まっています。特に福間香奈五冠の動向に注目が集まります。



