静岡県島田市に本社を置く大井川鉄道(大鉄)は、井川線の乗車料金を7月1日から大幅に引き上げる方針を、同県川根本町議会に改めて伝えた。鳥塚亮社長が2日、町議会で説明した。
値上げの具体的内容
井川線(全長25.5キロ)は、乗車を旅行商品として事前予約制に変更。千頭駅(川根本町)から井川駅(静岡市葵区)までの区間では、現行の大人1340円から3500円へ、2.6倍以上の値上げとなる。
経緯と背景
大鉄は4月14日、当初6月1日からの値上げを町側に通知したが、町議や住民から「突然すぎる」「値上げ幅が大きすぎる」と反発が相次ぎ、いったん見送りとなっていた。その後、地元説明会を開催するなどして一定の理解を得られたと判断し、1カ月遅れの7月1日からの開始を決めたとみられる。
本線の被災状況
大井川本線(39.5キロ)は2022年の台風で被災し、川根温泉笹間渡駅から千頭駅間(19.5キロ)が不通の状態が続いている。川根本町などの支援を受け、2029年春の全線復旧を目指している。それまでの間、収益増が急務となっている。



