鹿児島県奄美大島の周辺海域に回遊するザトウクジラの確認数が、今季(昨年12月から今年3月末まで)に1187群、1939頭に達し、過去最多を更新した。調査を行った奄美クジラ・イルカ協会(興克樹会長)が発表した。海域に長期間とどまる子育て中の母子群も確認されている。
過去最多の確認数
今季は昨年12月に奄美市笠利町沖で初確認。年明けから増加傾向を示したが、寒波の影響などで確認数が伸び悩む時期もあった。協会加盟の16事業者が情報を共有しながら調査を進めた結果、確認数は前季比で7.7%(138頭)増加した。
母子群の長期滞在
母親と子クジラとみられる母子群は179群確認。中には季節風が遮られる島陰や湾内、海峡など、子育てに適した環境の島周辺で49日間とどまり続けた群れもいた。これは同海域での観察史上、最長クラスの滞在期間となる。
観察ツアーのルール厳格化
観察ツアーでは環境保護のためルールが厳格化されており、参加者数は過去最多を更新した。協会は今後も継続的なモニタリングと適切な観察体制の維持を図る方針だ。



