闇バイトの危険性を学ぶ出張授業、宇都宮で高校生約290人が参加
闇バイト啓発授業、宇都宮で290人参加

高校生が闇バイトの実態を学ぶ出張授業

栃木県宇都宮市本町の県総合文化センターで、高校生を対象とした「闇バイト啓発出張授業」が開かれた。この授業は、上三川町で5月14日に発生した強盗殺人事件を受け、実施された。同事件では高校生が実行役として逮捕され、闇バイトとの関連が指摘されている。受講した生徒たちは、身近な問題として不審な求人の見分け方などを学んだ。

授業の概要と参加者

この出張授業は、通信制の飛鳥未来きずな高校宇都宮キャンパスの学校行事として開催され、約290人の生徒が参加した。求人サイト「バイトル」を運営するディップが、県警と連携して実施した。

県警による闇バイトの手口解説

県警人身安全少年課の水野智広警部補は、闇バイト募集の典型的な手口を紹介した。犯行グループは「初心者でもOK」などの文句で応募者を誘い、身分証の提示を要求する。応募者が犯行を断ると、血だらけの人の写真を送りつけたり、身分証をもとに家族に危害を加えると脅したりするという。水野警部補は「闇バイトは仕事ではなく、犯罪の実行者の募集です。正しい知識を持って備えてほしい」と呼びかけた。

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ディップによる求人広告の見分け方ワーク

ディップの講師役を務めた小松慎司さんは、求人広告審査体験として、通常の求人か闇バイトかを見極めるワークを実施した。「先着3人」などと緊急性をあおる表現や、応募時点で写真付き身分証を要求するケースは闇バイトの可能性が高いと説明。また「稼げる」「簡単」などの言葉にも危険性が潜むとして、注意を促した。

闇バイトへの接触経路と対策

闇バイトとの接点は交流サイト(SNS)だけでなく、知人の紹介も多いという。小松さんは「おかしいと思ったら、信頼できる大人に相談することも大事です。アルバイトの経験が少ない10代は時給の相場も分からないことが多いので、周りの人に聞いてみてほしい」と説いた。

生徒の反応

入学や進級の慌ただしさが一段落したこの時期は、アルバイトを始める人が多くなる。授業を受けた女子生徒(17)は「上三川の事件の実行役は年齢が近く、自分も気を付けようと感じました。時給の高さに飛び付かず、冷静に考えるようにしたい」と話した。飲食店で働く別の女子生徒(17)は「アルバイトを始める前に実際に店を見て確かめました。正しい知識を学び、しっかりと判断することを心がけたい」と力を込めた。

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