東京商工リサーチが明らかにしたところによると、医薬品用の紙箱など包装紙器の製造を手がける「小野部製凾所」(東京都千代田区)が、東京地方裁判所から破産開始決定を受けたことが分かった。決定日は26日付で、負債総額は約15億円に上る。
2度目の不渡りで破産へ
同社は1948年に設立された老舗企業で、製薬会社などに販路を築いてきた。1990年8月期には売上高26億343万円を計上したが、その後は減収が続いた。新型コロナウイルス感染症の拡大初期には借入金が膨らみ、経営は厳しさを増した。コロナ関連融資などを活用して資金繰りを維持し、一時的に売り上げが増加した時期もあったが、業績の回復には至らなかった。
2026年1月には資金ショートに陥り、2度目の不渡りを出した。関係筋によると、事業譲渡について複数の企業と交渉中だという。
負債総額の内訳
負債総額約15億円の内訳は、金融機関からの借入金が大部分を占めるとみられる。従業員への未払い賃金や取引先への未払い代金も含まれる可能性がある。
今後の見通し
破産手続きは今後、東京地裁の監督下で進められる。管財人が選任され、債権者への配当や資産の処分が行われる。事業譲渡の交渉が成立すれば、一部の事業が継続される可能性もある。



