核拡散防止条約(NPT)再検討会議に出席するため、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表団が米東部時間24日、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に到着した。再検討会議は国連本部で27日から始まり、5月1日の非政府組織(NGO)セッションでは、被団協事務局長で胎内被爆者の浜住治郎さん(80)が演説し、核兵器の廃絶を強く訴える予定だ。
代表団の意気込みと活動内容
浜住さんは空港での取材に対し、「多くの国の大使や関係者に『原爆と人間は共存できない』というメッセージを改めて伝えたい」と決意を語った。また、被爆2世の前田一美さん(72)=佐賀県武雄市=は、学校での証言活動を予定しており、両親の長崎での被爆体験を通じて「戦争をしてはならないことを若い世代に伝えたい」と述べた。
国際情勢の混迷と不安
被団協事務局次長の浜中紀子さん(82)=埼玉県行田市=は、2010年の再検討会議以来の渡米となる。過去2回の会議では最終文書の採択に至らず、混迷する国際情勢の中、今回も決裂の可能性があることから、「今まで積み重ねてきた活動が無駄になってしまう」と不安をのぞかせた。
代表団は会議期間中、各国の政府代表やNGO関係者との対話を通じて、核兵器の非人道性を訴え、核廃絶への国際的な連携を促進する方針だ。



