スカウトグループ「ナチュラル」会長ら4人を再逮捕 女性を風俗店に紹介した疑い
警視庁は2026年2月17日、売春目的で女性を性風俗店に紹介したとして、スカウトグループ「ナチュラル」の会長である小畑寛昭容疑者(41)を職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いで再逮捕し、ほか3人を同容疑で逮捕したと発表しました。いずれの容疑者も認否は明らかにしていません。
共謀による女性のあっせんと大規模な収益構造
警視庁暴力団対策課によると、小畑容疑者ら4人は他の者と共謀して、2023年9月から11月にかけて、不特定多数の男性客に性的サービスを提供させる目的で、20代の女性を群馬県高崎市の風俗店にあっせんした疑いがあります。同課は、ナチュラルが違法なスカウト活動を繰り返し、女性らを性風俗店に派遣して、女性らの収入の一部を紹介料として受け取っていたとみています。
さらに、ナチュラルは「匿名・流動型犯罪グループ」とされ、全国の繁華街などで少なくとも約1500人が活動しているとされています。女性を紹介した性風俗店から受け取った紹介料などにより、2022年の1年間だけで約44.5億円の収益を得ていたと同課は推計しています。
過去の逮捕と組織的な犯罪の背景
小畑容疑者は、以前から女性をスカウトするために暴力団員にみかじめ料を支払ったとして、2026年1月に東京都暴力団排除条例違反の疑いで鹿児島県の奄美大島で逮捕されていました。今回の再逮捕は、その捜査の延長線上にあるものと見られ、組織的な犯罪ネットワークの解明が進められています。
警視庁は、ナチュラルが大規模な資金を背景に、全国的に違法なスカウト活動を展開していた可能性を指摘しており、今後も関係者の取り調べを進め、背後関係の全容解明に努めるとしています。この事件は、職業安定法違反のみならず、暴力団との関与や大規模な資金洗浄など、複合的な犯罪要素を含んでいる点で注目されています。