辺野古、高速道路接続へ交通調査 政府が初の具体策
政府が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の返還条件の一つである交通渋滞回避策として、移設先の名護市辺野古を含むキャンプ・シュワブ方面への高速道路接続に向けた交通量調査に着手していることが30日、政府関係者への取材で明らかになった。返還実現に向けた計画の進展につなげたい考えで、渋滞回避に関する政府の具体的な取り組みが明らかになるのは初めて。
調査の背景と目的
渋滞回避は、日米両政府が2013年に普天間返還のために合意した8条件の一つ。高速道路の接続は住民生活の利便性に直結するため、高速道路会社や地元との調整は難航も予想される。政府関係者によると、防衛省沖縄防衛局は調査に関する事業を昨年秋ごろから開始。普天間から辺野古への部隊移駐で予想される交通量増加も計算し、具体的なルートや新たなインターチェンジの位置選定につなげる考えだ。
現状の高速道路網と計画
現在の沖縄自動車道は、沖縄本島北部の西海岸側に位置する名護市中心部へ延びている。政府は既存の沖縄道を分岐させ、東海岸にある辺野古側への接続を想定している。この接続により、辺野古周辺の交通渋滞緩和が期待される一方、環境影響や用地取得などの課題も山積している。
今後の見通し
政府は調査結果を基に、早期のルート決定を目指す。しかし、地元自治体や住民との調整、高速道路会社との協議には時間を要する見通し。普天間飛行場の全面返還は、辺野古への移設工事完了後となるが、高速道路接続の進展が返還時期にも影響を与える可能性がある。



