日本原燃は25日、全国各地の原子力発電所から発生した低レベル放射性廃棄物を埋め立て処分する「低レベル放射性廃棄物埋設センター」(青森県六ケ所村)において、廃棄物を収納した地下施設を粘土などで覆う覆土作業を開始した。1992年に廃棄物の受け入れを開始して以来、初めての覆土となる。当初は2024年の開始を目指していたが、土の成分を決定するのに時間を要していた。
施設の概要と覆土の目的
同センターは、原発から出る廃液や使用済み配管などをドラム缶に収納し、コンクリート製の箱で囲んだ上で地下約20メートルに埋設し、約300年間にわたり管理する施設である。水の浸透を防ぐため、ベントナイトと呼ばれる粘土鉱物を混ぜた土で覆うことが必要とされている。
作業の開始と今後の計画
この日、作業が開始されたのは1号施設で、午前10時半ごろ、廃棄物を埋めるために掘り下げた約4千平方メートルの敷地の一角に、10トントラックで最初の土が投入された。日本原燃の近江正埋設事業部長は、「劣化しづらい天然の素材で覆うことで、廃棄物を長期間安定して管理できる。埋設地の最終形態に向けて一歩前進した」と述べた。1号施設では、今後も覆土を進め、2035年までに作業を完了する計画である。
この覆土作業は、放射性廃棄物の最終処分に向けた重要な工程であり、地元住民や関係機関からも注目されている。日本原燃は、安全性を最優先に作業を進めるとしている。



