兵庫県たつの市の民家で5月19日、住人の田中澄恵さん(74)と娘の千尋さん(52)の遺体が見つかった事件で、千尋さんへの殺人容疑で全国に公開手配されていた元隣人の大山賢二容疑者(42)=住居・職業不詳=が3日、現場から約13キロ離れた川で遺体で見つかった。
県警幹部「動機解明が困難になった」
県警幹部は「動機の解明などが困難になったことは事実。今後も所要の捜査を進め、真相解明に努める」と述べ、捜査の難航を認めた。大山容疑者の死亡により、事件の全容解明は一層難しくなった。
公開手配の経緯
5月24日、県警は大山容疑者を全国に指名手配し、顔写真を公表した。写真は2017年ごろに撮影され、身分証明書に使われていたものだが、県警は詳細を明らかにしていない。写真の大山容疑者は短めの髪で眼鏡をかけ、白いシャツに紺のネクタイを着用し、無表情でまっすぐ前を見ている。また、住居も職業も「不詳」とされていた。
容疑者と被害者の関係
大山容疑者は約10年前まで、被害者宅の南隣の家に住んでいた。2軒はたつの市北部の山あい、新宮町段之上の住宅街に位置する。1級河川・揖保川支流の栗栖川東岸の堤防沿いで、周辺には空き家も点在する。近隣住民によると、大山容疑者の元自宅は1年ほど前まで祖母が住んでいたが、現在は空き家で、ツタに覆われ、玄関の「大山」の表札は黒ずみ、外階段も崩れ落ちていた。
今後の捜査
県警は引き続き、大山容疑者の行動や動機について調査を進める方針。しかし、容疑者が死亡したことで、事件の核心に迫るのは困難を極めるとみられる。



