兵庫県川西市で、長年介護してきた妻を殺害したとして、無職の多田駿容疑者(84)が殺人の疑いで逮捕された。兵庫県警川西署が22日に発表した。
事件の概要
逮捕容疑は、自宅で同居する妻の奈良代さん(84)の首を圧迫し、窒息死させたというもの。署は詳しい日時を捜査中としている。
容疑者の供述
署によると、多田容疑者は「自分も病気になり、介護ができなくなった。誰にも迷惑をかけられないと思い、妻を殺して死のうと思った」と供述している。
発見の経緯
夫婦は2人暮らし。今月12日午後2時40分ごろ、訪ねてきた次女が浴室の床で倒れている2人を発見し、119番通報した。奈良代さんの首には着物の帯ひもが巻き付き、多田容疑者は左胸付近に包丁が刺さった状態だった。
背景と課題
この事件は、高齢化社会における介護負担の深刻さを浮き彫りにしている。介護する側も高齢化する「老老介護」の現実の中で、追い詰められた末の悲劇とみられる。専門家は、介護サービスの充実や相談窓口の周知徹底の必要性を指摘している。



