大阪地裁は28日、特別公務員暴行陵虐罪で審判に付された元大阪地検特捜部の検事、田渕大輔被告(54)の付審判初公判を7月10日に開くことを明らかにした。田渕被告は、大阪地検特捜部が捜査した業務上横領事件で無罪が確定した不動産会社プレサンスコーポレーションの元社長、山岸忍氏(63)に対する違法な取り調べを行ったとして、特別公務員暴行陵虐罪で審判に付す決定を受けている。
事件の経緯
山岸氏は、田渕検事が同罪で不起訴になったことを不服として付審判を請求。2024年に大阪高裁が付審判決定を認めた。決定書などによると、田渕検事は2019年、山岸氏の当時の部下(業務上横領罪で有罪確定)の取り調べの際に「検察なめんなよ」「あなたはプレサンスの評判をおとしめた大罪人」などと罵倒し、陵虐したとされている。
今後の審理
初公判では、検察側と弁護側の主張が対立する見通し。田渕被告の弁護人は無罪を主張する方針で、取り調べの適法性が争点となる。裁判は大阪地裁で行われ、今後の審理日程は未定だが、年内の結審が予想される。
この事件は、検察の取り調べ手法に疑問を投げかけるものとして注目を集めている。特に、特捜部の元検事が被告となる異例のケースであり、司法制度の信頼性に関わる重要な裁判となる。



