2026年本屋大賞は朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」、推し活とファンダム経済を描く社会派小説が栄冠
2026年本屋大賞は朝井リョウ「イン・ザ・メガチャーチ」 (09.04.2026)

2026年本屋大賞、朝井リョウ氏の「イン・ザ・メガチャーチ」が栄冠 推し活題材の社会派小説

全国の書店員が「一番売りたい本」を選ぶ「2026年本屋大賞」の発表会が4月9日、東京都内で開催され、大賞は朝井リョウさん(36歳、岐阜県垂井町出身)の小説「イン・ザ・メガチャーチ」(日本経済新聞出版)に決定した。投票に参加した書店員たちに囲まれる中、朝井さんは喜びのコメントを述べ、今後の創作への意欲を示した。

書店員の支持を集めた社会派エンタメ作品

受賞作「イン・ザ・メガチャーチ」は、アイドルや俳優を熱狂的に応援する「推し活」を中心的な題材として取り上げ、ファンたちの行動力によって生み出される「ファンダム経済」の功罪に鋭く切り込んだ社会派エンタメ小説である。現代社会におけるファン文化の影響力とその複雑な側面を描き、読者に深い考察を促す内容が高く評価された。

朝井リョウさんは受賞に際し、次のように語った。「書店には、たくさんの作家の極端や極北が詰まっています。これからも自分の中の偏りを大切に作品を書き、その本棚の一部になっていけたらと思います」。この言葉は、書店員からの支持への感謝と、今後も独自の視点で作品を生み出していく決意を表している。

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朝井リョウ氏の輝かしい経歴と本屋大賞の歴史

朝井さんは2009年、映画化もされた「桐島、部活やめるってよ」で小説すばる新人賞を受賞し、作家デビューを果たした。その後、「何者」で直木賞、「正欲」で柴田錬三郎賞を受賞するなど、着実にキャリアを積み重ねてきた。今回の本屋大賞受賞は、その実力が再び認められた証と言える。

本屋大賞は2004年に始まり、今回で23回目を迎えた。1次選考と2次選考を合わせ、延べ約1200人の書店員が投票に参加し、大賞作品を選出した。2位には佐藤正午さんの「熟柿」(KADOKAWA)、3位には村山由佳さんの「PRIZE―プライズ―」(文芸春秋)が選ばれ、翻訳小説部門ではメリッサ・ダ・コスタさん著「空、はてしない青」(山本知子さん訳、講談社)が受賞した。

この賞は、書店員の目線から優れた作品を推薦する点で独自の価値を持ち、読者への信頼性の高いガイドとして定着している。朝井リョウさんの「イン・ザ・メガチャーチ」は、現代の社会現象を鋭く捉えた内容で、多くの読者に読まれることが期待される。

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