熊本市は25日、市内の慈恵病院が設置する「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)について、2025年度に7人の預け入れがあったと発表した。2007年の運用開始以来、累計は200人に達した。
19年目の節目
ゆりかごの運用開始から今年で19年。初期に預けられた子どもたちは成人を迎え始めており、出自を知る権利をどのように保障するかが重要な課題となっている。
預け入れの内訳
市によると、7人の内訳は幼児1人、生後1カ月未満の新生児6人。新生児のうち5人は生後7日未満だった。出産場所は自宅が5件、残り2件は不明で、医療関係者が立ち会わない「孤立出産」が多い現状が改めて浮き彫りになった。
確認できた父母らの居住地は、中国地方1人、国外1人、残り5人は不明。国外からの預け入れは開設以来2例目で、慈恵病院の蓮田健院長によると、今回はアジアから旅行で来日していた外国籍の母親が幼児を預けたという。
市長の見解
大西一史市長はコメントを発表し、「預け入れられた子どもたちが自らのルーツを求める機会が増えてくることも考えられる」と指摘し、今後の対応の必要性を示唆した。



