福岡県弁護士会は29日、刑事事件で勾留中の依頼人から頼まれて自宅を訪れた際、ろうそくの火を消し忘れ全焼させたなどとして、末広清二弁護士(61)を業務停止2カ月の懲戒処分とした。
事件の経緯
弁護士会によると、末広弁護士は依頼人の国選弁護人に選任されていた。依頼人から書籍や寝具を差し入れてほしいと頼まれ、2021年8月28日昼に依頼人宅を訪問した。その際、屋内が暗かったため、家にあったろうそくを使用したという。
弁護士はろうそくの火を消し忘れたまま帰宅し、その結果、依頼人宅が全焼する火災が発生した。翌9月に弁護人を解任され、その後、福岡県内の簡易裁判所から失火の罪で罰金の略式命令を受けた。
弁護士の対応
聞き取りに対して末広弁護士は「屋内が暗かったため家にあったろうそくを使った。真摯に受け止める」と話している。依頼人が懲戒請求を行っていた。
弁護士会は、弁護士としての注意義務を怠ったと判断し、業務停止2カ月の処分を決定した。この処分は、依頼人への信頼を損ねる行為として厳しい対応が取られた形だ。



