子宮頸がん検診未受診者におけるHPV検査の認知度、わずか2割に留まる
スイス製薬大手ロシュの日本法人は4月8日、全国の30歳から60歳の女性を対象に実施したアンケート調査の結果を公表しました。その中で、子宮頸がん検診を未受診の女性において、一部の自治体で実施されている「ヒトパピローマウイルス(HPV)検査」の認知度が約20%に過ぎないことが明らかとなりました。一方、過去2年以内に子宮頸がん検診を受診した女性では、約40%がこの検査について知っていると回答しています。
HPV検査と細胞診の違いと対象年齢
子宮頸がん検診におけるHPV検査は、子宮頸部の細胞を採取してヒトパピローマウイルスへの感染の有無を調べる検査方法です。対象は30歳以上の女性で、原則として5年に1回の受診が推奨されています。これに対して、従来から公的検診に導入されている「細胞診」は、異常な形の細胞の有無を顕微鏡で確認する検査であり、20歳以上の女性が対象で、2年に1回の受診が基本となっています。
公的検診への導入状況と自治体の判断
HPV検査は2024年4月から公的検診への導入が可能となりましたが、実際の実施については各自治体の判断に委ねられている状況です。このため、地域によって検査の普及度に差が生じている可能性が指摘されています。調査結果は、検診未受診者への情報提供や啓発活動の重要性を浮き彫りにしています。
今回の調査は、子宮頸がん予防に向けた公衆衛生上の課題を再認識させるものとなりました。早期発見と治療のためには、検診の受診率向上とともに、新しい検査方法に関する正確な知識の普及が不可欠です。医療関係者や自治体は、より効果的な情報発信の在り方を模索する必要があるでしょう。



