埼玉県さいたま市は、人工知能(AI)を活用したチャット形式の相談窓口を、期間限定でウェブ上に開設した。この取り組みは、「傾聴AI」を開発した東京都内の新興企業との連携による実証実験であり、市内在住、通学、通勤する人であれば、年齢を問わず誰でも利用できる。
「さいたま市 聴いてAI」の特徴
窓口の名称は「さいたま市 聴いてAI」。モヤモヤした気持ちを誰かに話したいけれど、電話での相談は気が重いと感じるようなケースで、気軽に会話する感覚で文字メッセージによりやりとりできる。個人情報を入力する必要はなく、ニックネームで相談できる点が特徴だ。
AIによる傾聴と共感
このAIは傾聴と共感に特化して設計されている。そのため、利用者はメッセージを書き込む過程で頭の中を整理したり、不安を軽減したりする効果が期待できるという。また、24時間いつでも利用可能なため、自分の都合に合わせて相談できる。
実証実験の状況と今後の予定
さいたま市によると、窓口は3月5日に開設され、開始から1ヶ月間で約500件の相談が寄せられた。実証実験は6月4日まで実施される予定であり、市は窓口の効果を検証するため、さらに広く周知し、利用を促進していく方針だ。
この取り組みは、デジタル技術を活用した市民サービスの一環として注目されており、今後の自治体におけるメンタルヘルス支援の新たなモデルとなる可能性がある。



