松本尚デジタル相は27日の参院本会議で、この日の答弁作成に生成人工知能(AI)を活用したことを明らかにした。デジタル庁が開発した「源内」と呼ばれる業務補助システムを職員が使用して答弁案を作成し、松本氏自身が最終確認を行ったと述べた。デジタル庁によると、衆参両院の本会議で生成AIを利用した答弁は今回が初めてとなる。
生成AI活用の背景
参政党の梅村みずほ氏は、生成AIの使用により答弁が紋切り型になる懸念を指摘した。これに対し松本氏は、「職員が内容の精査により多くの時間を割くことができるようになる。形式的ではない、より丁寧な答弁が可能になる」と強調し、AI活用のメリットを訴えた。
源内システムの概要
「源内」はデジタル庁が2025年5月から運用を開始した業務補助システムである。今回の答弁作成では、職員がこのシステムを活用して原案を生成し、松本氏が内容を確認・修正する形で最終的な答弁が完成した。デジタル庁は今後も本会議や委員会での生成AI活用を拡大する方針だ。
今後の展望
松本氏は「AIを活用することで、職員の負担軽減と答弁の質向上の両立が期待できる」と述べ、今後の活用範囲の拡大に意欲を示した。一方で、答弁の内容については最終的に大臣自身が責任を持つことが重要であり、AIはあくまで補助ツールとして位置づける考えを明らかにした。
今回の取り組みは、行政のデジタル化推進の一環として注目されており、他の省庁への波及効果も期待されている。



