福山道路13.2キロ区間の事業化が正式決定
国土交通省は4月7日、広島県福山市と岡山県笠岡市を結ぶ国道2号バイパス「福山道路」について、未着工となっていた13.2キロ区間の事業化を正式に発表しました。同日成立した国の新年度当初予算には、このプロジェクトの調査設計費として1億円が計上されています。
信号なしの高架橋とトンネルで都市部を貫通
計画によると、福山市の中心市街地の約7割を信号機のない高架橋やトンネルで貫く構造となります。これにより、従来の国道2号と比較して大幅な時間短縮が見込まれています。具体的には、ピーク時の通過時間が約18分と想定されており、現在のルートより23分も短縮される計算です。
プロジェクトの詳細な内容は以下の通りです:
- 全長:13.2キロメートル
- 設計時速:80キロ
- 車線数:4車線(信号なし)
- 構造:約50%が高架区間、約20%がトンネル区間
- インターチェンジ:6か所設置予定
長年未着手だった区間が動き出す
福山道路は2019年度に西側の3.3キロで着工していましたが、長和(福山市)から笠岡西(笠岡市)に至る13.2キロ区間については、これまで事業化のめどが立っていませんでした。地元からの強い要望を受けて、国土交通省が今年3月に新規事業候補地として選定し、審議会での議論を経て予算化が妥当と評価されました。
国は今年度中に調査設計を実施した後、用地取得を進める方針です。開通時期は現時点では未定ですが、総事業費は約3030億円を見込んでいます。
地域交通ネットワークの要として期待
福山道路は、福山市と岡山県倉敷市を結ぶ高規格道路「倉敷福山道路」(全長約55キロ)の一部を構成しています。この事業化により、県境を跨ぐ大規模バイパスの完成に一歩近づいた形となります。
福山市の枝広直幹市長は「福山道路には交通混雑の緩和だけでなく、物流効率化や地域経済活性化など多面的な整備効果が期待できる」と述べ、国や県と連携しながら円滑な事業推進に取り組む意向を示しました。
このプロジェクトは、慢性的な交通渋滞に悩む地域の物流改善と、よりスムーズな移動環境の実現に向けた重要なインフラ整備として注目を集めています。



