大阪・関西万博の閉幕からちょうど1カ月となる29日、会場跡地の夢洲(大阪市此花区)で、万博の成果を次世代に引き継ぐためのシンポジウムが開催された。主催は大阪府・市などで構成する実行委員会で、約500人が参加した。
万博の遺産を未来へ
シンポジウムでは、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を踏まえ、持続可能な社会の実現に向けた議論が交わされた。基調講演では、万博総合プロデューサーの中島さち子氏が「万博で生まれた共創の精神を、今後も地域や世界に広げていくことが重要だ」と強調した。
パネルディスカッションの内容
パネルディスカッションには、行政や経済界、学識者らが登壇。大阪府の吉村洋文知事は「万博を契機に、大阪・関西の国際的なプレゼンスが高まった。この勢いを維持し、さらなる発展につなげたい」と述べた。また、経済同友会の代表幹事は「ビジネスチャンスの創出やイノベーションの促進につながった」と評価した。
一方で、来場者数が目標の約2820万人に届かなかった点については、今後の大型イベントの運営に課題を残したとの声も上がった。実行委員会は、今回の経験を2027年開催予定の国際博覧会(横浜)などに生かす方針だ。
会場では、万博で展示された最先端技術の一部を体験できるコーナーも設けられ、参加者は未来技術に触れながら、万博の意義を再確認していた。



