パワハラ認定の町長が再選 山形・西川町「稼ぐ町」手腕で逆風乗り越える
パワハラ認定町長が再選 山形・西川町で「稼ぐ町」手腕評価

パワハラ認定の町長が再選 山形・西川町で「稼ぐ町」手腕評価

山形県西川町長選挙の投開票が12日に行われ、無所属現職の菅野大志氏(47)が無所属新顔の大泉敏男氏(71)を破り、再選を決めました。菅野氏は複数の部下職員へのパワーハラスメント行為を認定され、町議会から問責決議を受けるなど逆風の中での選挙戦となりましたが、有権者は「稼ぐ町」を目指す手腕を評価し、再び町政を託す選択をしました。

パワハラ認定の経緯と具体的な行為

西川町で問題が表面化したのは昨年3月のことです。町議会で議員が「菅野町長就任後、10人の町職員が中途退職している」と指摘し、職員へのパワハラ疑惑を提起しました。これを受け、町議会は調査特別委員会を設置し、町も弁護士による第三者調査委員会を設けて調査を実施しました。

調査の結果、以下のような行為が菅野氏のパワーハラスメントとして認定されました:

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  • ジャンパーの襟をつかみ、町長室に職員を引っ張っていった行為
  • 課長を職員50人以上の前で謝罪させた事例
  • ミーティングと称して、サウナで個別に面談を行ったこと
  • 職員からの問い合わせに対して「しらんがな」「あほか」と回答したケース

調査特別委員会は7件、第三者調査委員会は8件のパワハラ行為を認定。菅野氏自身も「精神的に苦痛を強いられた職員におわび申し上げる」と非を認め、町議会は今年3月、「辞職に相当する」として問責決議案を可決していました。

菅野氏の経歴と「稼ぐ町」への取り組み

菅野大志氏は西川町出身で、早稲田大学卒業後、東北財務局に入局。金融庁や内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局を経て、2022年の町長選で初当選を果たしました。国家公務員として地方創生に取り組んできた経験を町政に生かすことを訴え、当時から「稼ぐ町」の実現を掲げていました。

日本百名山の月山のふもとに広がり、山あいに集落が点在する西川町は、約4300人が暮らす小さな町です。菅野氏は財政健全化と地域経済活性化に力を入れ、デジタル技術を活用した新たな産業創出にも取り組んできました。

選挙結果と有権者の判断

今回の町長選の確定得票は、菅野氏が2147票、大泉氏が1052票で、投票率は83.72%でした。パワハラ問題で厳しい批判にさらされながらも、菅野氏は約2倍の得票差で再選を果たしました。

有権者からは「パワハラは良くないが、町を動かす力がある」「代わりになる人材がいない」といった声が聞かれました。小さな町ならではの人的資源の限界と、菅野氏の行政手腕に対する評価が交錯する中での選択となりました。

菅野氏は再選後のコメントで「パワハラ問題は私の大きな汚点です。深く反省し、二度と繰り返さないことを誓います」と述べるとともに、「これからも『稼ぐ町』西川の実現に向けて全力を尽くします」と今後の町政運営への意欲を示しました。

今回の選挙結果は、地方自治体におけるリーダーシップと倫理観のバランス、有権者の判断基準の複雑さを浮き彫りにしています。パワハラ問題を乗り越えた菅野氏の今後の町政運営に注目が集まります。

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