米IT大手マイクロソフト(MS)は2日、自社開発した人工知能(AI)の新モデル7種を発表した。文章を読み解いて筋道立てて考える「推論」のほか、プログラム作成や画像、音声の生成、文字起こしなど幅広い用途に対応する。対話型AI「ChatGPT」を手がける米新興企業オープンAIへの依存を減らし、自社技術主導の体制づくりを急ぐ。
自社開発の推論用AIモデルは初
MSは既にAIサービス「コパイロット」を提供しているが、中核にはオープンAIの技術を採用してきた。自社開発の推論用AIモデルは初めてで、7種を「MAI(エムエイアイ)」と総称。適切に使用許諾を得た良質なデータだけで一から開発したと強調した。
MAIの特徴と今後の展開
MAIは、推論能力に加え、コード生成、画像生成、音声認識、文字起こしなど多様なタスクを実行できる。MSはこれらのモデルを自社製品やサービスに順次統合し、オープンAI技術への依存度を段階的に低下させる方針だ。また、MAIの一部は開発者向けにAPIとして提供される見込みで、外部のAIアプリケーション開発にも活用されることが期待される。
MSのサティア・ナデラCEOは「MAIは当社のAI戦略における重要なマイルストーンだ。自社技術を核としつつ、パートナーシップも継続する」と述べ、オープンAIとの関係を完全に断つわけではないことを示唆した。業界では、MSの動きがAI市場における競争をさらに激化させるとの見方が強い。



