中京大中京高校(名古屋市昭和区)の情報科学部に所属する生徒たちが、生成AI(人工知能)を活用して、地震や豪雨などの自然災害で被害を受けた被災地に向けた応援メッセージを作成した。この取り組みは、最新技術を用いて被災地を支援しようと、同部の生徒約10人が中心となって実施したものである。
生成AIで地域の魅力を発信
生徒たちは、被災地の観光名所や特産品など、地域の魅力を伝える文章を生成AIに生成させた。例えば、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市については、「輪島塗の美しい漆器や、朝市のにぎわいを再び取り戻したい」といったメッセージを作成。また、豪雨災害が発生した地域には、「地域の自然の素晴らしさを忘れず、復興に向けて一歩ずつ進もう」という内容を生成した。
技術と心を融合
情報科学部の顧問教諭は、「AI技術を活用することで、短時間で多くのメッセージを作成できる。しかし、単に機械的に生成するのではなく、生徒たちが被災地の現状を調べ、思いを込めてプロンプトを工夫したことが重要だ」と述べている。生徒たちは、被災地のニュースや地域の特徴を事前に学習し、AIがより適切な表現を出力できるよう、細かな指示を与えたという。
今後の展望
作成されたメッセージは、被災地の自治体や支援団体に送付される予定だ。また、同部では今後もAIを活用した社会貢献活動を継続し、他の学校や地域との連携も視野に入れている。情報科学部の部長を務める生徒は、「AIはあくまでツール。私たちの気持ちを伝えるために、これからも技術を磨きながら、被災地に寄り添いたい」と話した。
この取り組みは、テクノロジーと人間の温かさを結びつける一例として、注目を集めている。



