中間管理職のための法律ガイド 長瀬佑志著が実践的アドバイス
中間管理職のための法律ガイド 長瀬佑志著

『中間管理職の法律相談』長瀬佑志著(シチズンシップ)

繁忙期に部下の顔色が優れないことに気づいた。どうすればいいだろうか? チームメンバーからパワハラを受けたと部下に相談されたら? 業務態度が著しく悪い社員にどう声をかける? 退職代行サービス業者から連絡がきたら? 中間管理職の悩みは尽きない。

対応を間違えれば、安全配慮義務違反として懲戒処分の対象となったり、あるいはハラスメント加害者として提訴されたりする可能性もある。だが正しく理解し適切に運用すれば、法律は「適切なマネジメントを行うためのガイドライン」となる。「ここまでなら大丈夫」「これ以上は危険」という明確な境界線を知ることで、自信を持って部下と向き合うことができるのだ。

本書は、管理職の法的な立場(役員、平社員との違い等)を解説したうえで、実際の裁判例をもとに留意点や対応方法(面談時の記録の取り方等)を実践的に教えてくれる。最新の法改正に対応した充実の内容でありつつも、分かりやすく書かれていて、法的な知識がなくとも読み通せる。管理職に昇進した友人に贈りたい一冊。(4180円)

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読書委員プロフィル

新川帆立(しんかわ・ほたて) 1991年生まれ。作家。「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー。25年に『女の国会』で山本周五郎賞を受賞した。『目には目を』など多くの作品を執筆する。

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