田部井淳子さんモデル映画、ネパール山岳映画祭で観客賞受賞
田部井淳子さんモデル映画、山岳映画祭で観客賞

女性として初めてエベレスト登頂を達成した登山家、田部井淳子さん(2016年没)をモデルにした映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」が、5月31日にネパールで開催された「カトマンズ国際山岳映画祭」において、観客投票で選ばれる「観客賞」を受賞しました。

映画の内容と受賞の意義

昨年公開された本作は、吉永小百合さんが主演を務めています。物語は、晩年にがんを患った主人公が、エベレスト登頂や子育ての記憶を振り返りながら、若者と共に富士山に挑む姿を描いた感動的な作品です。映画祭で上映された48作品の中から最も人気の高い作品として観客賞に選ばれました。

田部井さんの功績とネパールでの認知

1975年にエベレストに初登頂した田部井さんは、ネパールの国語の教科書にも掲載されるほど広く知られた存在です。首都カトマンズで行われた表彰式では、上映に尽力した地元在住のウプレティ美樹さん(64)が「とてもうれしい。田部井さん、ありがとう」と喜びを語りました。ウプレティさんは田部井さんが率いた山岳会の後輩であり、「恩返しをしたい」との思いから配給会社との調整を担当しました。

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関係者の声

シェルパ役として出演した福島県在住の登山ガイド、シェルパ・カンチャさん(48)も上映に駆けつけ、「田部井さんの日本での活動を母国ネパールの人に知ってもらえてよかった」と述べました。上映後には、阪本順治監督によるメッセージも紹介され、「作品が招待され、とても光栄です。山岳の絶景と共に、俳優たちの作品への意気込みを感じていただければ」とコメントしました。

田部井さんと親交のあったネパール山岳協会元会長のサンタ・ラマさん(66)は、「優しく強い人だった。懐かしくて涙が出た」と故人をしのびました。映画祭事務局長のラミヤタ・リンブさんは、この映画が「多くの人に刺激を与えた」と高く評価しました。

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