暗闇に並ぶ人の形をした明かりに、近くを通りかかった人たちが、ひとり、またひとりと加わっていく。シルエットと手をつなぐと光の波紋が連鎖するように広がり、出会ったばかりの人たちが間を埋めて大きな輪が完成すると、波打つように虹色に変わった。
国内外で制作されたアート作品を展示する「光のアートパーク」が、新宿中央公園(新宿区)で開催され、来場者らが幻想的な雰囲気を楽しんでいる。
2021年から開催されてきた光の祭典「TOKYO LIGHTS(トウキョウライツ)」の一環。今回は新宿中央公園を舞台に、芸術作家による作品展示が初めて行われた。米航空宇宙局(NASA)の精密なデータを基に制作された巨大な地球儀のような展示など、光や映像を使った12の作品が東京の夜景を背景に浮かび上がった。
大阪・関西万博でも出展された繭形の作品も登場。外観は虹色に輝く大きな繭だが、よくみると不規則に動く。動かしているのは、中に入って展示を楽しんでいる来場者だ。見る角度によって色が変わるフィルムに囲まれ、ウォーターベッドに寝そべって思い思いに過ごすことができる。
渋谷区から訪れた坂上雅明さん(27)は「外と中で見える景色が違って面白かった。アート作品を見るだけでなく、体験できるイベントは新鮮」と話していた。
「光のアートパーク」は31日までで、午後7時~10時に開催。入場無料。



