連載「アナザーノート」では、政治や経済の最前線を取材する記者のノートから、とっておきの話をお届けしています。今回は、政治を身近に引き寄せる若者たちの草の根の活動と、それを大人が後押しする取り組みについてご紹介します。
民主主義大賞で出会った若者たち
2025年、東京都大田区にある「民主主義博物館」が主催する「民主主義大賞」の審査委員を務めました。この賞は、民主主義の発展に貢献する優れた取り組みを表彰するものです。老若男女、草の根の現場で様々な活動をする人々がいて、大いに元気づけられました。
その中には10代の若者たちもいました。寺島響さん(16)と谷春香さん(17)は現在高校2年生。政治やまちづくりについて考え、行動する団体「おもかけ」(思いやりの架け橋、という意味を込めている)を1月に立ち上げました。寺島さんは「なんとなく教育に関心があって」と語り、SNSで教育政策を提言する団体を見つけて活動に参加。谷さんは「イベントを体験したいと思って」、学生の交流プログラムに積極的に参加しています。
「おもかけ」の前身「ぽりーず」での活動
2人は中学3年生から高校1年生まで、「おもかけ」の前身である「ぽりーず」で活動していました。「もっと気軽に政治にふれあう機会をつくろう」(寺島さん)という思いから、小学生を対象にした「せいじのひろば」というイベントを千葉県流山市と川崎市で開催しました。
このイベントでは、選挙カーの上で演説を体験するなど、子供たちが政治を身近に感じられる工夫が凝らされています。また、模擬投票や政策討論会なども行われ、参加した小学生たちは楽しみながら政治の仕組みを学びました。
大人が若者の挑戦を後押しする重要性
こうした若者たちの活動は、大人のサポートがあってこそ実現しています。民主主義大賞の審査委員として、彼らの情熱と行動力に感動すると同時に、周囲の大人たちが彼らを支える環境づくりの重要性を痛感しました。
政治や社会問題に関心を持つ若者が増えることは、民主主義の健全な発展につながります。彼らの草の根の活動を大人が温かく見守り、必要に応じて支援することが、未来の社会をより良いものにする鍵となるでしょう。
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