長野県安曇野市穂高有明にある一棟貸しの宿泊施設「洗心庵」が、日本一の民泊施設を決めるコンテスト「BEST OF MINPAKU」の一般投票部門で第1位に輝きました。この施設は、宮大工による伝統的な建築技法と源泉掛け流しの温泉が魅力で、元々は宿坊として建てられた建物を改装し、昨年5月にオープンしたばかりです。
施設の特徴
洗心庵は1980年代に建てられた木造2階建てで、延べ220平方メートルの広々とした空間を貸し切りで利用できます。リビングには木組みのらせん階段や格子状の天井など、宮大工の技が随所に光ります。また、源泉掛け流しの温泉や茶室も備えており、元の建物の良さを生かすため、改装は最小限にとどめられました。
千代の富士との縁
敷地内には、昭和の大横綱・千代の富士(本名・秋元貢さん、故人)の直筆の石碑があります。現役時代に頻繁に宿泊して疲れを癒やしていたといい、芳名帳に名前が残っています。千代の富士が確実に触っていたと考えられる浴室のシャワーヘッドは、あえて新品に交換せず、そのまま残されています。
オーナーの思い
オーナーの坂川航平さん(31歳)は、4年前に知人が建物と土地を購入したことがきっかけで、建築のデザインや温泉の泉質、千代の富士の物語性にほれ込み、知人と賃貸契約を結んで3年がかりで宿泊施設として再生させました。「広々とした空間でぜいたくな時間を過ごせる場所。評価されてうれしい」と喜びを語っています。
利用状況と料金
洗心庵は2人から20人まで同時に宿泊可能で、複数の家族での利用や会社の同期会の会場としても人気です。昨冬はスキー客などインバウンドの利用が約8割を占めました。旅行サイトでの口コミも好評で、料金は2人利用の場合1泊5万5000円程度からとなっています。



